Archive for 2010年11月28日

『黒板とワイン―もう一つの学びの場「三田の家」』

『黒板とワイン」という、メインタイトルだけだと一風変わった題名の本が出版され、パーティがあった。前日からの合宿で夜・深夜・朝・昼とやや飲み過ぎたのと、当初の予定よりも早く会場に着きそうなので、新橋でサウナに入って身を整えてから三田の会場へ。
本書は慶應義塾大が地域にコミュニティスペース“三田の家”を建設し、その4年間の記録となっている。現在、僕が同じようなコミュニティスペース“大正さろん”に毎週火曜日に詰めているのは、慶應の坂倉杏介さんにアートミーツケア学会で“さろん”の話をしてと依頼を受けて、また岡原正幸さんがゼミ、講義、大学院を徐々に“三田の家”で開講していったというの(多分、試行錯誤)をウェブサイトで読んで、最終的に「一気にできなくてもいいいんだ、じゃぁ、オレもやってみよう」と(勝手に)決意したという経緯がある(“さろん”の運営委員会で岡原さんの文書を回覧したりもした)。
本書を読むと大学の新しい〈もう一つの〉学びや知のあり方の模索や可能性を知ることができる。来年度のゼミのテキストかな。ただ題名といい、語り口といい、ややスノッブで、誰を読み手に書いたのかなという気もしなくもないが(多分、同業者なのだろう)、繰り出されるアイディアや実践の豊かさ・力強さに圧倒される。もっともパーティで次々に語られるスタッフの苦労話に接すると「何だ同じ課題を抱えているのか」という思いもした。
秋以降、実は同様の本を作ることを考えていた矢先の出版パーティで、「きっと他も本を出すだろうから、この時期を逃すまいと思った」というような坂倉さんの挨拶に「先を越されたか」感も否めないが、たぶん、ウチだったら、かなり別の本になるだろうなとも。題名は『模造紙と日本酒』か? 帰り際に坂倉さんから「大正さんは、うちより1年先輩なんですから頑張ってくださいよ」とも言われ(“三田の家”の前年に“大正さろん”はできている)、なんとも恥ずかしいやら嬉しいやら。
まずはご出版を心よりお祝いしたい!

遊行寺の一ツ火参拝

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院生とともに、藤沢の時宗の総本山の遊行寺の歳末別時念仏会「一ツ火」に行く。庵を持たぬ一遍が寺社の山門に掛け軸をかけて行った事跡に由来するということで、遊行寺最大の行事。大勢の人がお参りに。儀式の要所要所で解説が入りありがたかった。一ツ火は二部構成で後半は全ての灯火が消され、遊行上人の念仏と火打ち石の音から一つずつ灯明が点されていく。仏法の衰微の新生の象徴である。最後には遊行上人手ずから「南無阿弥陀仏決定往生六十万人」のお札の御賦算があり、大学1、2年の頃のお彼岸にいただいたことを思い出しつつ、もう一度ありがたく頂戴した。

映画「SP」ストーリー破綻

正確にいうと破綻じゃなくて、ストーリー欠陥なんだろう。もう絶対に最初から次作が予定されているような映画を観ないと決意を新たにさせてくれる作品だった。そもそも映画を作る時に、1本にまとめようとか、少なくとも1作目に一応完結するようにしようとかと、なぜ思わないだろう。だから、この映画のように、ストーリーが不完全で、しかもスッカスカの映画ができてしまうのだ。以下、ネタバレ注意ね。

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なぜバンド名がSNAPE LANDだったか

ライブ終了直時から、「なぜバンド名がSNAPE LANDなのか」という質問を、いくつか受けた。僕自身は、どうかなと思うのだが、写真左のスネイプ先生に似ているというのだ。今年になってから言われたはじめたことで、前にも少し触れたことがある。

ライブが終わり、お礼申しあげます

ライブが終わった。写真(撮影:高瀬顕功)はかぶりものを付けた僕が中心になっているが、これはオープンニングで、僕が登壇したのは1・6・7曲目とアンコール。3曲目「青空」あたりから涙腺がゆるみはじめ、再登壇した「翼をください」「君をのせて」の時は泣いていて、うまく歌えなかったよ。
客席72に対して立ち見がでるほどの聴衆の皆さんが集まった。前日に決まったアンコール曲とフォーメーション、極秘(?)で進められたサプライズ演出、開始5分前に学祭実行委員会からクレームのついた防音体制など、きっと誰もが落ち着いた気持ちとはほど遠い状態での登壇だったが、皆さんから「よかった」「感動した」「頑張ったね」と口々にお褒めの言葉をいただいた。「大学の近所のさろんで何かやっているなと前から気になって、その子たちが大学に来て学祭の練習をしていると聞いて驚いて今日は来たけど、本当に素晴らしかった」とは、ある職員さんの感想。ご来場本当にありがとうざいます。
登壇した中学生とお母さん方、さろん利用者、大学生への気持ちは、すでに前日にブログにアップし、当日のちらしにも書かせていただいた。そこには触れられなかったが、本番1週間前にご協力のお申し出を賜ることとなったプロの音響のMさんご夫妻が「こういう仕事をしていると世知辛いことが多いけど、今日は心が洗われた、癒された」というような趣旨のことを仰ってくださった。心から感謝します。
僕自身、まだ感動の余韻の中にいて、冷静に振り返ることが難しいのですが、学生はこのライブとその前後(プロセスと総括)を通して報告書と卒論を作成します。きっとまた皆さんにお世話になることと思います。マジックミラー越しに対象を捉えるデタッチメントの客観主義を踏み越え、また当事者として対象が見えなくなる共感主義の陥穽を克服し、クールな作業を遂行していかなければならない。そして今回の到達点を、僕らは今後の地域貢献・社会貢献に引き継いでいきたいと決意しています。

明日のライブに向けての御礼

明日、配布する資料に下記の文章を寄せました。

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