イタリア日記(8)

フィレンツェから電車で約3時間でベネチアに着いた。車窓から「あれー、、、これが運河?」みたいに思って風景を眺めていると、やがて電車は水の上を走る。どっかで経験したような既視感に襲われる。そうだ瀬戸大橋だ。
米国の若者がドルからユーロへのレートの悪さを毒づいている駅を出ると、そこは「水の都」。想像していたより、思った以上に「水の都」だ。タクシーの代わりにヴァポレットと呼ばれるボートが頻繁に船着き場に着いては離れていく。乗り方とか、方面とか、わからないままに切符を買い、言われるままに満員電車ならぬ、満員ボートに乗り込む。路線図を見ても、なぜこの停車場に停まるのか理解できず、また運転も乱暴で、ボートを停車場につけるというよりは、ぶつけて停まるといった感じだ。満員の客の肩越しに見える風景も、かなり猥雑。バンコクを「東洋のベニス」というようだが、むしろ「イタリアのバンコク」といった方がいいかも。


とりあえずホテルに到着。荷物を置いて、まずはサン・マルコに水路を行ってみる。ドゥカーレ宮殿やサン・マルコ寺院をまわる。ゴチック様式のモザイクのイエスや聖人が美しい。ギリシア風の顔立ちや金ぴかの光背が、ローマやフィレンツェの教会絵画と異なっている。サンマルコ周辺はアメ横の裏通りみたいな感じ。似たよーなお土産屋さんや、鮮度がいいんだか悪いんだか不明の魚介をディスプレイしたレストランが軒を連ねている。
帰りはヴァポレットではなく、徒歩でホテルまで戻る。が、道や広場の表示が複雑で、どうやら迷子に。ところどころ「per ××」(××行き)という表示があるのが、とうてい歩いていけない、はるか向こうの広場を指していたり、表示通りに歩いてもたどり着かなかったりと、困った、困った。途方に暮れて、気がついたらホテルの裏の広場にいたという嘘みたいな状況に出くわした。
2日目はボート・タクシーでムラーノ島に。ガラス工房などを見て、そぞろ歩き。こちらはのんびりムード。写真のようにボートで日常品なんかを売っている。ザグレブで別れたK助教授に必ず行けと言われたレストランを発見。魚介類、イカスミ、ムール貝を腹一杯食べる。新鮮な海の幸を半生で湯通ししたという感じがいい。ワインが今イチだったが、堪能できた。で、ヴァポレットで、再びサンマルコに戻り、今日は寺院の上まで昇る。モザイクの一粒一粒が見えるところまで近づける。これをドーム型の寺院の広大な天井に張り付けていったのか、、、気の遠くなるような作業だ。その後、中華を食って、お決まりのゴンドラに乗って市内めぐり。

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