味噌煮込みうどん―山本屋本店 vs. 山本屋総本家

ローカル食

 久しぶりにB級グルメ・エッセーを書くにあたって、池袋あたりのモツ焼きでお茶を濁すんじゃなくて、やはり本格的な取材をしなきゃということで、行ってきました名古屋(くんだりまで)。まぁ、本当は名古屋で開催された研究会にかこつけてなんだけどね。

 さて名古屋といったら、、、味噌カツ、ひつまぶし、きしめん、小倉トースト、、いろいろあるけど、今回食べたのは味噌煮込みうどん。

 こう書いて気がついたんだけど、上に書いたもんは、どれも全国区にならないなぁ。きしめんくらいかな、東京で食べられるのは。味噌カツもひつまぶしも、あるんだろうけど、東京じゃ、あまりお目にかからない。もちろん味噌煮込みうどんも。こんだけ食の標準化が進行しているのに、名古屋食はローカルに留まっている。

 、、、とグローバル化などについて思索しているうちに新幹線は名古屋に到着。味噌煮込みうどんと言ったら山本屋でしょうということで、事前のネットでの予習によると山本屋はどうやら二軒ある。一つは山本屋本店。もう一つは山本屋総本家。どっちにするかって? もちろんどっちもでしょう。まずは山本屋本店に。



山本屋本店

 行ってみて驚いた。何がって、あんた、値段ですよ。うどん一杯2200円。もう一回書くよ。うどん一杯2200円。もちろん温冷二種類のおしぼりサービスとか、飯・お新香食べ放題とか、鳥は名古屋コーチン、卵つきとはいえ、2200円はないでしょう。季節のうどん(牡蠣入り)は3200円。こりゃ、B級の値段じゃないね。店には飲酒目的はダメ(つまり、うどんを食べない客は入れない)というようなことが書いてある。観念して一番安い2200円のやつを注文。

 僕は10:53名古屋着ののぞみで着て、11時の開店と同時に入店したんだけど、すでに団体客が入っている。同じ車両にいたご婦人も入店している。手荷物が大きい客が多いところを見ると、何だ、みんな10:53に名古屋に着いて山本屋に直行か、という気がしてくる。次々に土鍋にグラグラと煮えたうどんが運ばれてくる。どうやら味噌煮込みうどんビギナーの団体客が一瞬引いたのを、店のおばちゃんが「ふたで麺をうけて召し上がって」と指導している。いい歳こいたおっさん(僕も含め)が紺色の前掛けをして、グラグラ煮えた土鍋から、おそるおそる麺を引き上げる姿は、なかなか滑稽だ。

 僕は味噌煮込みうどん3回目の中堅だけど、食べ方に関して次の2つのことが解決できないでいた。一つは卵を食べるタイミング。もう一つは飯を汁に入れて食べるのか、それとも汁をかけてたべるのかということ。今回はすでに店内一杯になった客の動向をうかがってみた。

 卵に関してはつぶしてうどんにからめて食っている客が大半みたいだったが、ご飯の上に黄身だけ乗っけて食べるのが実に美味そうだったので、僕も真似してみた。濃厚な黄身に甘辛い汁が絡んで飯にあう。これが正解だ。懸案の飯の処遇だが、やはり汁に投入している客は一人もいなかった。汁や具を飯にかけて食べている。汁に投入しておじやにして食べたら、さぞや美味いんだろうなと思いつつ、僕も具を乗っけ乗っけして飯をかき込んだ。で、飯とお新香のおかわり。うどんをおかずに飯二杯とは、何と偏った栄養だろうか、、、

 帰りがけにお土産コーナーを見て、再度、びっくり。土鍋が一つ1万6000円。もう一回書きますよ。土鍋が一つ1万6000円。もしかしてお湯をいれるだけで、長年の味がしみ出すというアレですか?



山本屋総本家

 翌日、研究会を終えて僕が向かったのは山本屋総本家。こちらは普通が850円。本店と同じ条件にするためには、カシワ(名古屋コーチン)と卵をトッピングして1250円。さらに飯を注文して+200円。本店の2200円には負けるが、うどんに1450円払うとはなぁ、、、

 総本家と本店との味の違いは、、、あまり感じられない。っていうか、味濃過ぎで、違いがよーわからんのよ。太め固め麺のコシとか、具の充実の度合いは、値段だけあって、本店の方に軍配があがる。前掛けも総本家は紙製、おしぼりも使い捨てのペーパータオルだ。よく見ると昼時なのに、客も少ない。高い方が有り難くって客は行くのか? 麺の量だけは総本家の方が多いみたい。

 一緒にいたA大学のI助教授が箸を取り替えてもらうように言っている。でてきたのは太さ1センチ近い真四角な極太箸。おおー、こんなもんがあったのか。これなら麺が滑らない。何でもエイズかO-157が問題となった時に木製箸を洗って使い回すのがいかがなもんかということで止めていたんだそうな。麺を食うにはよろしいが、飯を食うには不便なんで、結局は割り箸も使用。極太箸はお土産に頂戴してきました。薬味入れも50センチ位ある竹製の風格あるもの。今度はこの薬味入れを頂戴するからね。



取材を終えて家路に

 帰りに名古屋駅で少し時間があったので本店をもう一度のぞいてみた。行列をなしていた。みんな2200円のうどんを食うのか。名古屋の人は凄いね。僕はお土産(1万6000円の土鍋じゃなくて、麺の方ね)を買おうかと思ったが、一食580円なんで断念した。それに、もう当分、太め固めの麺はいいや。



 と思いつつ、家路についたら、我が家の夕飯はカレーうどんだった、、、、

 (しかも日テレ「美味しいラーメン屋さん! ベスト77」を見ながら)

6 comments

  1. ちえのわ より:

    先生のブログに侵入してしまいました(^_^)
     なんか、うどんに2200円はありえない価格ですね!!食べてみたいけど、気持ち負け(;_;)学生には、きついです…。でも、勢いで食べたいと思いました☆高いから、きっと、量は多いんでしょうね。先生いいなぁぁ♪
     ジンギスカンのお店は、銀座でした。系列の店舗が浅草橋にもあります(^.^)また、大学の近く(巣鴨)にも、ジンギスカンのお店があるんですよぉ〜おいしいかはわからないのですが…

  2. 弓山達也 より:

    ちえのわさん、コメントどうも。
    もう堂々としたブロガーですね。
    僕の父親は愛媛、母は大阪の人なので、うどんは年に数百食は食べます。もちろん味噌煮込みも大好き。ただ、学食のうどんにも愛着があり、僕のお気に入りは天玉うどん(天ぷらうどんに卵をトッピング)。350円は安い!

  3. 名古屋人 より:

    初めまして。私は名古屋に住む大学生です。味噌煮込みうどん(山本屋本店さんへ私はよく行きます)が大好きで、冬になるとよく通います笑。
    実は私も最近知ったことなのですが、本店さんは裏メニューがあって、エスカ店は忙しすぎてムリだと思うので、穴場の堀内ビル店へもしお立ち寄り際に、是非試してみてください!!
    柔らかい麺があること、ご飯を注文していたらおじやをつくってもらえること、卵を2こまで入れてもらえること・・・です!!
    値段が値段なのは私もすごく思います・・・
    でも、せっかくなのでメール送らせていただきました☆

  4. 弓山達也 より:

    名古屋人様、お初です。
    もしかして釜山に行ったIゼミ生?
    いずれにせよ裏メニュー情報、感謝です。僕は卵が好きなので、2個は嬉しいですね。おじやは、要するにうどんの汁とご飯を残して、いったん厨房に戻して作ってもらうということでしょうかねぇ。
    次回の名古屋行きが楽しみです。

  5. 名古屋人 より:

    こんばんわ(_ _)私は全く違う大学の者です。名古屋にある大学に通ってますww
    おじやはおうどんを食べ終わったお鍋をいったん厨房に戻し、おだしを足して作るみたいです!!!!!山本屋本店さんの食材はこだわりがあるみたいで・・・値段が高いらしいことを友達が言っていました。
    裏メニューは常連さんの中でも少しの方しか知られてないみたいです。ねぎが嫌いな方はねぎ抜きに言えばそう作ってもらえますし。。結構店員さんの雰囲気が私は好きです。

  6. 弓山達也 より:

    おじや、、、ぜひ、次回トライします

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