頭も悪く人情もない

クローズアップ現代をボーっと見ていたら、どっかで見たような作文。ある地方の(国立?)大学の学生の作文用紙だそうだ。
「どっかで見た」というは、僕の手元にも、平仮名ばかり、誤字だらけの作文がたくさん寄せられる。力がなく投げやりで、小学校生以下のものだ。
番組では国語力の低下と(携帯)メールの使用時間との関連を明らかにしていく。中学生レベルの作文執筆者の平均携帯時間は65分、大学生レベルは35分。携帯メールに関わることが長ければ長いほど、国語力は低下していくという。
「差異」という言葉を知らず、機械の運転マニュアルが理解できずに事故を起こした工場労働者が登場。この工場では中学生の漢字書取を課し、検定試験の結果を給料や昇進に反映させて、事故防止の対策にしているという。
番組では、脳生理学者などが登場。自筆はペンを持ち、紙のどの辺から書き出すかなど、脳全体を使うが、携帯メールは一部しか使わないらしい。つまり、携帯メールによって頭が悪くなっているということだ。
多分、そうなんだろうなと思いながら、数字で示されて感動した。番組では言及されなかったが、言葉を失うことは、その言葉の持つイメージや感情を失うことにも他ならない。
昔のように、頭は悪いが人情味があるということはなくなり、頭も悪く、人情もない、という人が増えていくということだ。

One comment

  1. かわじ より:

    ブログ上でははじめまして。銀杏祭で奇特な格好をしていた周回遅れのランナーとでも自己紹介すれば伝わるでしょうか(笑)。
    水曜日のクローズアップ現代「どうする 若者の“日本語力”」ですが、僕もちょうど見ていました。日本語力(という言葉にも懐疑的ですが)の低下というのはそのとおりなのだと思います。実際に、現場にいらっしゃる先生自身が感じておられるというところに説得力があります。
    しかし、ここにきてまた「大脳生理学」なるものが出てきたことに軽いデジャヴュを感じるのは僕だけでしょうか? 『ゲーム脳の恐怖』の版元もNHK出版だったなと思うのも……。ツールの違いで脳の使用部位に変化が現れるのはしごく当然とは思いますが、それによって退化するうんぬんかんぬんという話には頭痛が痛い(笑)ものです。
    ただ、携帯「メール」が、これまでの「文章」と文化的にも隔絶されて発展してきたことには疑念ありません。
    最後に、僕が最も先生と違う意見をもつとすれば、それは、「『ことば』の力は形を変えても生き続けていると信じている」というところでしょうか。「マジヤバイ」にもリアルな現代のビジョンと心象が含まれていると信じるのです。
    初コメントで長文失礼しました。

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