大学は青少年育成と地域振興のセンターたれ!

→2001年度の私大連の大学問題研修の総括文です。最後の全体総括で「興味ある提案」とのお褒めのコメントを主催者からいただきました。
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【戦略】何を学びたいのか、どういう技術・資格を身につけたいのかが、はっきりしている学生が過半数を占める大学は問題はない。本稿は、大学に期待もなければ、そこでの獲得目標もない学生を多く擁する大学を念頭においている。こうしたいわば不本意入学の学生を地域活動の担い手に鍛え上げ、地域活動・貢献を通して、彼/彼女らの自信と社交性からなる自己実現を達成させる。そのことによって大学は学生=青少年の育成と地域振興のセンターとなりうるはずであり、そして自己実現した学生は自らの道を切り拓いていく「生きる力」を身につけることが予想される。
【提案理由】青少年育成と地域振興が必要だという点に多弁を要しない。特に昨今取り沙汰される突出した青少年問題の背景には、生き甲斐を見いだせない広汎な青少年群はひかえており、上記のような不本意入学の学生もその例外ではない。つまり学生の育成は、青年に希望を与えるという社会的使命に関わることである。大学には豊富な人材・活力があり、大学を取り巻く地域社会は若い力を求めている。この両者を結びつけることが肝要である。
【実現効果・実行手法】各種アンケートによれば、ボランティアなどの社会参加・貢献の機会を求めている青少年は多い。こうしたニーズを吸い上げ、有為な人材を地域に配置することにより、青少年に生活実感と実践の場を提供し、彼/彼女らの活力が、地域の諸課題(老人介護、小中学生のグループリーダー、街づくりへの提言・参画など)解決の一助となるだろう。各種ボランティア、小中学校へのチューター派遣、ミニFMの開局など、模索すべきことは限りなくある。
【前提条件・実現への障害】「学外で問題が起きた時に責任は?」を十分に考慮しつつも、そうしたリスクも覚悟した上で、学生を支援する。大学人は、市民講座で外部の聴講者を増やすことで満足するのではなく、また企業から資金を貰ってくることに血眼になるだけでなく、大学から打って出るという意味での、真の「開かれた大学」意識を獲得しなければいけない。

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