卒業論文

15日が卒業論文の提出日である。僕の卒論提出については前にも書いたが、提出から20年余がたった。毎年思うことであるが、卒論に対する意識というか、態度というか、ずいぶんと様変わりした。
何も僕らのころが一生懸命勉強したという訳ではない。なんせ「新人類」「まるでエイリアン」「大学はディズニーランド」と言われた世代である。しかし一応、卒論は「4年間の集大成・総決算」という意識は共有されていたような気がする。文学部哲学科という、別に実習がある訳でもなく、講義に出る必要すらあまりなく、いってみればレポートや論文で勝負の学科で学んでいたという「特殊」事情もあるかもしれない。
今はというと、、、自分の書いたものにプライドがないというか、よくこんなものを他人に見せられるな、まぁ教員は[人]でもないのかな、しかし自分に対して恥ずかしくないのかな、という場面に出くわすことが多い。夏休み前の企画書とほぼ変わらない夏休み後の中間報告とか、40文字×40行すら守れない書式とか、製本代がないといってパソコンを持ってくる(これはかなり特異な例)とか、どうしたものなのかなと思う。
答えは簡単で、論文を読んだことがない、からである。これは僕にも大いに責任がある。論文なんか検索方法は教えてやるが、あとは自分で読んどけ、議論が重要だみたいな教育がいけなかった。これからは「論文を読む」ということに、力を入れようと決意した15日だった。
なお、15日にはいいことが一つだけあった。それは卒論提出がおぼつかない学生を、一歩先に提出した学生が、プリントアウトやら、製本待ちやらを手伝うという光景に接したことである。みんなで何かをやるという雰囲気がなくなって久しいが(同業者に聞く限り本務校だけのことではないのだろう)、懐かしいものに触れた思いだ。

2 comments

  1. エッチ より:

    3度のメシよりオナニー鑑賞

  2. 共感させられる内容だったです

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