理想のゼミ(2)

「理想のゼミ」の一端を垣間見るような体験があった。カシオ兄弟が在外研究で1年間留守にするので、彼のゼミの代打教員をつとめることとなった。そこでゼミの引き継ぎ合宿に参加してきた。これまでも非常勤の講義や韓国研修で彼のゼミ生とは一緒だったり交流があったりしたので、だいたいの雰囲気は判っていたつもりだったが、けっこうな驚きがった。
(1)レベルが高い。2年生、3年生、4年生がそれぞれ発表するのだが、2年生と4年生との(いろんな意味での)差が大きい。換言すると2年間で、もの凄く成長しているのが判る。下級生にとって4年生は先生にも等しい存在だろう。実際、発表のいくつかは、ちょっとした学会発表を軽く凌駕している。
(2)意識が高い。学生たちが口々に「自分の研究は」という姿に感動した。大学でやることをせいぜい「授業を受ける」くらいにしか考えていない学生とは格段の違いである。当たり前のことであるが、大学とは学問をするところなのだ。
(3)仕切りがいい。教員はただ椅子に座っていれば、あとは担当学生がぜーんぶやってくれる。合宿だけでなく、講義中の仕切りも、いろいろな担当制があるようだ。指示待ちとか、なんだか「みんなでやる」といって誰も動かない無責任さとかとは無縁なのである。
(4)学びでつながっている。講義だけでなく、サブゼミ、パート演習といった学びの共同性が幾重にも張り巡らされていて、見方を変えると怒濤のような課題が待ち受けているのだが、学生がそうしたことに当然のことのように、否むしろ喜びをもって従事している姿が圧巻だった。
もちろん、さまざまな課題もあるのだろうし、合宿中、僕が大いに苦言を呈さねばならない場面もあった。しかし、この「理想のゼミ」を担当するかと思うと身の引き締まる思いである。

2 comments

  1. 樫尾直樹 より:

    ほめていただき、すごくうれしい!
    ほんと、ひとつよろしくお願いします。
    それにしても楽しい合宿だったね。

  2. 中やん より:

    僕も、4年生で合気道から離れ、留学生チューターを始めてから外国人との付き合いが生まれ。
    慶應大学の学生との交流が生まれ。
    韓国へ留学して、中国人や立命館の学生との交流が生まれ。
    もともと一生懸命勉強するタイプではなかったので、失礼ながら一般的な偏差値の学生が入る大正大学はちょうど良くて入りました。
    自分から見たらやはり慶応も立命館も考え方のレベルが違う気がします。
    すごく憧れます。

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