週14コマの無謀

もうすぐ前期が終わる、、、、今期は試練のセメスターであった。ジャンボ鶴田試練の十番勝負って、こんな感じだったのかと思うくらい辛かった。
一週間に14コマの講義。同じ講義はない。しかも、そのうち7コマは新規科目である。何でこんなことになったというと、いろいろと手違い(閉講にすべきところをしなかった)や落下傘的にコマ(役職コマ)が降ってきたということや、僕が色気をみせてしまったこともある。しかしプロだから、引き受けた以上は、グダグタ言わずきちんとやる。
今期は次のことを常に念頭におくようにした。
(1)「いらんこと」(イヤミとか人生訓的なこと)は極力、言わない(特にコミュニケーションに関わること)。
(2)学生の横のつながりをあまり求めない(演習以外、3週以上またがるグループワークは基本的にしないなど)。
(3)レポート、コメント類は、教員の添削やコメントを付して返却する。
(4)知識集積や技能の向上も念頭に置く(テストをする)。
(5)教員が喋る。
同業者は当たり前と思われるかもしれないが、「教員が喋らないのが良い講義」「教員が黙れば学生が動く」を標榜してきた僕としては、けっこうな転換であった。(2)(3)はちゃんとやり、(4)(5)もまあまあのできたが、(1)がどうかな。
学生や同僚に「疲れてますね」と何度となく言われた。お気遣い感謝! 講義以外の仕事に支障をきたした。関係各位にお詫びを申しあげたい。
来期は11コマ。来年は半期8コマにしたい、というか、そうする!

10 comments

  1. 田中みずき より:

    先生のお話、色々印象に残っています。他の先生のして下さったお話はロクに覚えていませんが。

  2. 馨子 より:

    まあ、週14コマなんて、殺人的な忙しさですね。
    でも、半期で終わる所もおありでよかったですね。
    (2)は、ほんとにそうですよね。
    最近の学生はそれを求められることすら嫌がりますよね。
    (1)は、特に人生訓のパートは、余り削らない方がよいのでは?
    と個人的には思ったり・・・。
    特に弓山先生の人生訓は聞きたかったり〜♪
    (と言いつつ、それは私自身が自分が言う立場だからの弁明
     という気がしなくもないですが(汗))

  3. 弓山達也 より:

    かつては「説教の弓山」というくらい「語って」たんですがね。いつか取り残された感というか、ネガティブな効果の方がはるかに大きいということに気づきました。Graceさんのボスも「価値観を大学教育で変えようなんておこがましい」というようなことを(厳しく)仰っていて、そうなんだなと思います。「メールは携帯よりもPCの方がいいよ」というのも、学生の身体感覚に抵触することなので、今は触れる程度にして、「語って」いません。コミュニケーションについても同じです。
    でも講義に数人は「先生と語りたかった」って感想が必ず寄せられるんですね。そーいうのは個人的に大いに語ってやることにしたいんですが、講義最後のアンケートに書かれちゃうとかないませんね。

  4. ヤマダジュンジ より:

    (5)教員が喋る
    衝撃です。弓山先生が「講義」型にシフトしたとは…。
    でも、たしかに最近の学生の指向をかんがえると、講義型にならざるをえませんね。
    人生訓なし、は残念です。私は最近、3時間連続のコマ(ワークショップというやつです)を担当して、毎回、最初の1コマは説教だけしています。やっぱり、教師の役割は、学生が学習するよう仕向けることであって、90分の間に教えることじゃないって、私は思っています。
    弓山節の説教が聞けなくなったということは、きっと、大学から弓山教信者の数が減りますね。ちょっと残念です。

  5. 弓山達也 より:

    弓山教は多分、地下活動になったんじゃないかと思います。あんどんとか、高木とか、松月とか、、、あのあたりに潜伏している模様です。最近ではヤマダジュンジさんの古巣でもある田町付近でオルグ活動が行われています。つるのやとか、がんぎとか、やまと屋とか、、、

  6. たむらぱぱ より:

    14コマとは驚きました。本当にお疲れ様でした。また、今学期は本当にお世話になりました。
    ところで、本題からずれますが、「メールは携帯よりもPCの方がいいよ」というのは、教えてあげた方がいいと思います。
    携帯とPCでは情報整理能力がまるで違います。PCのメールで情報を整理するということは社会人の基本なので、学生時代からなれた方がいいでしょう。
    それにとどまらず、PCメールが社会的寛容性を増大させるのに対して、携帯メールは、マイナスの効果を持つという研究があります*。携帯は、仲間内で使うことがおおいですからね。
    「学生の身体感覚」ということで遠慮なさるということですが、それがどんな身体感覚なのか自省する機会はあった方がいいと思います。
    *小林哲郎 ・ 池田謙一.「PCによるメール利用が社会的寛容性に及ぼす効果 : 異質な他者とのコミュニケーションの媒介効果に注目して」. 『社会心理学研究』, 24(2), 120-130.

  7. 弓山達也 より:

    たむらパパさん、サンキュウです。
    ただ、これは外食ばっかりだと栄養が偏るとか、ファストフードは極力食べない方がいい、というのと同じくらい、学生に言うのは虚しいことです。数名の改心者はでるかもしれませんが、それを言った際のどんよりどんよりした空気や、それを取り返すことの困難さを天秤にかけると、言わないにこしたことはありません。

  8. たむらぱぱ より:

    弓山先生、
    そうですね。全く仰るとおりでしょう。
    昨日書いた後に、「釈迦に説法だったなあ」と後悔し、修正したかったのですが、修正できなくてそのままとなりました。
    暑いですからお体大事に。

  9. ツトム より:

     どうも、お久しぶりです。私は人を教えたことはないけど、週14コマは驚いた。職場の(中途退職して教鞭に立っている)先輩は当初週8コマでも泣き言言ってました。
     でも、(1)は弓山君らしいので無理にやめる必要は無いんじゃないか。(2)(5-教える側は極力話さない)は、仕方がないのかもしれないが、我々の時代では(議論を集約するのは大変だけど)すごく大事だったような気がしていて残念だ。と、言っても背に腹は変えられないのと、また、時代も違うのかなぁ、と。
     涙して院生の酒を飲む姿、かっこいいよ。
     私はストレスで胃炎。しばらくドクターストップ。
     身体が資本なのに、本当に情けない。弓山君のバイタリティに学びたいね。
     忙しそうだけど、胃が直ったら、たまには付き合ってください。

  10. 弓山達也 より:

    ツトム君、どーも。
    みんなで議論をするとかって、今の学生にとって、とても苦痛というか、嫌なことみたいです。職場ではどうなのかなぁ?
    最近、ときどき飯田橋の「まつや」に行ってます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*