ついに満を持して、、、

10月20日、出版されました。
『スピリチュアリティの社会学―現代世界の宗教性の探求』
伊藤雅之・樫尾直樹・弓山達也編(世界思想社、2004年)
【帯の言葉】
新たな宗教研究の地平を切り拓く
——————————
〈スピリチュアリティ〉を鍵概念に、
宗教研究の方法的革新を企図し、
現代の宗教意識と共同性を探る。
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はじめに(伊藤雅之・樫尾直樹・弓山達也)
序章 スピリチュアリティ研究の最前線――二〇世紀の宗教研究から二一世紀の新しい宗教研究へ――(大谷栄一)
一 問いの設定
二 現代宗教の動向をめぐって
1 宗教的なるものの拡散化と先鋭化
2 「宗教」概念の再考と「スピリチュアリティ」
三 二〇世紀宗教研究の問いのかたち
1 学説研究から実証研究へ――一九〇〇〜一九五〇年代
2 変容する宗教と転回する宗教研究――一九六〇〜一九八〇年代
3 グローバル化する宗教変容と宗教研究の再構築――一九九〇年代
四 二一世紀の新しい宗教研究へ向けて――言語論的転回とふたつの当事者性
1 宗教の再定義とスピリチュアリティの定義
2 当事者性への注目と言語論的転回
3 ふたつの当事者性と研究者の立場性
一部 グローバル化するスピリチュアリティ
1章 新しいスピリチュアリティ文化の生成と発展(伊藤雅之)
一 グローバル化と現代宗教
二 ニューエイジ、「精神世界」の歴史的展開
1 宗教とニューエイジ
2 ニューエイジの主流文化への浸透
三 グローバルなスピリチュアリティの特徴
四 「宗教」概念のゆらぎと一部の研究課題
2章 匿名的で、かつ「親密」なかかわり――一・五次関係としての自己啓発セミナー――(芳賀学)
一 はじめに
二 自己啓発セミナーとは何か
1 概略——起源・歴史・思想
2 レクチャー・エクササイズ・シェアとその効果
三 「非難の語彙」の分析から
1 自己啓発セミナーに対する「非難の語彙」
2 組織性による相違と「聖の商業化」論
四 一・五次関係としての自己啓発セミナー
1 「聖の商業化」論の前提
2 一・五次関係としての自己啓発セミナー
五 コミュニケーションの特徴と社会的背景
(フィールドこぼれ話)どっちつかずの居心地悪さ
3章 世界標準の断酒法――弱みを仲間と分かちあう――(葛西賢太)
一 弱みを強みに転換する文化
二 ある体験
1 まじめだったし、飲めなかった
2 普通には飲めないということは、飲んではいけないこと
3 自分は変わったのか?
三 自分が自分でなくなるのだが、それは認めたくない
四 AA(Alcoholics Anonymous)とはなにか、そこではなにをするのか
五 欠点のわかちあいという世界標準
六 弱さを共有する文化は現代的?
(フィールドこぼれ話)
すきまを見つける――「spiritualityが科学的に認められた」という噂
4章 グローバル文化とローカル性の<あいだ>――和尚ラジニーシ・ムーブメント(ORM)の事例――(伊藤雅之)
一 問題関心
二 グローバル化のなかでのORMの発展
1 和尚ラジニーシ・ムーブメントの概要
2 調査方法
三 ニューエイジ・パースペクティブへの転換——改編期
1 ラジニーシ思想を通じてのニューエイジ・パースペクティブの獲得
2 ORMのライフスタイルの社会化
四 「流れるままに」生きるライフスタイル——摸索期
1 ニューエイジ・スピリチュアリティの摸索的な実践
2 社会一般に対する態度とパートナーシップをめぐる価値観
五 日本文化の「再発見」——再統合期
1 安定したライフスタイルの確立
2 ORMメンバーとしての帰属意識の薄れと日本文化の再評価
六 むすび
(フィールドこぼれ話)インタビューという体験
コラム 聖の商品化(芳賀学)
コラム さまざまなスピリチュアリティspirituality(葛西賢太)
二部 新しい<民族>が生み出すスピリチュアリティ
5章 宗教的共同性が生成する場――言葉・感情・行為の分有について――(樫尾直樹)
一 二部の目的――宗教的共同性の探究のために
二 現代世界の宗教は先鋭化した「民族」である
1  同質的認識や感情をもつ人間の集団
2 血と出自を同じくする集団
3 文化の差異性
三 宗教的共同性の核としてのスピリチュアリティ
四 宗教社会の全体性を捕捉するための批判的検討
五  言葉・感情・行為――スピリチュアリティを捕捉するために
1 意味論
2  行為論
3  体験論
六 二部の構成と内容
6章 シェアされるスピリチュアリティと意識変容――イギリス仏教運動の事例――(稲場圭信)
一 問題の所在
二 調査対象と調査方法
三 ゆるやかなつながりとロールモデルとの出会い
四 日常生活の営みと集団における社会化
1 日常生活の共有から誕生する絆
2 助走期間としてのフラット・シェア
3 個性の衝突
五 シェアされるスピリチュアリティ
1 他者に向ける心
2 他者を受け入れる心
3 心のやすらぎ
六 結論
(フィールドこぼれ話)失敗と困難で成長するフィールドワーカー
7章 ことばが生きられ、信仰がかたちづくられるとき――日本新宗教の事例――(菊池裕生)
一 はじめに
1 「私」と自己物語
2 自己物語とはなにか
二 自己物語と相互行為――スピリチュアリティの創出
1 調査対象について
2 親密さの醸成と自己物語の構成——スピリチュアリティ創出の契機
三 ことばが生きられるとき——「高慢」という語に着目して
1 違和感からの出発——「みおしえ」とことばの運用
2 「高慢」に駆動される「信心」物語構成のプロセス
3 ことばが生きられるとき
四 小括
(フィールドこぼれ話)調査者だって観察される
8章 スピリチュアリティ、ある<つながり>の感覚の創出――フランス日系宗教の事例――(樫尾直樹)
一 問題設定と対象
二 エスニシティの持続?、あるいは「民俗的志向性」
三 凝集性の問題——各エスニック・グループの非交渉性
四 ジャーゴン獲得によるスピリチュアリティの創出
五 結語——「越境的/離散的共同性」としてのスピリチュアリティ 
(フィールドこぼれ話)真正面から相手に向き合い成長する
コラム ロールモデルと社会化(稲場圭信)
コラム 自己物語(菊池裕生)
三部 カルトとスピリチュアリティ・クライシス
9章 スピリチュアリティの目覚めとその危機(弓山達也)
一 問題の所在
二 代表的な宗教トラブルと「カルト」問題
1 天理教と立正佼成会の宗教トラブル
2 統一教会のばあい
三 宗教トラブルと「カルト」被害
10章 教団発展の戦略と「カルト」問題――日本の統一教会を事例に――(櫻井義秀)
一 問題の設定
1 「カルト」問題とスピリチュアリティの危機
2 宗教集団の暴力 
二 統一教会研究と調査法の諸問題
1 教団調査の客観性、妥当性
2 教団調査の倫理問題 
三 統一教会における資金と人材
1 資源動員論的視点
2 日本統一教会の成立と発展  
3 教団の組織的発展課題と活動戦略
4 資源の利用可能性
5 信者の伝道・資金調達行為と救済論
四 結論と課題
(フィールドこぼれ話)踏み込んだ調査を
11章 精神世界におけるカルト化――ライフスペースを事例に――(小池靖)
一 精神世界、心理学ブーム、スピリチュアリティ
二 自己啓発セミナーとは何か
三 ライフスペースとミイラ事件
1 ライフスペースの歴史——3段階セミナーからの変化
2 風呂行事件——社会との対立
3 グルとの共同生活——ミイラ事件へ
四 カルト性、宗教性、そして宗教研究
(フィールドこぼれ話)<カウンセリング=セラピー>文化を調査する際の困難
12章 価値相対主義への応答――オウム真理教とニューエイジ運動――(弓山達也)
一 「一九八〇年代後半」という時代
1 問題の所在
2 一九八〇年代後半
二 「カルト」の日本的淵源とニューエイジ運動
1 オイルショックと学生運動の退潮
2 バブル経済とその崩壊
三 体験談にみる「本当の自分」探し
1 ニューエイジ運動の体験談
2 オウムの体験談 
四 価値相対主義とスピリチュアリティ
1 歴史的・社会的文脈
2 「虚しさ」「本当の自分」探しに対する応答
3 ニューエイジ運動とオウムの今日性
(フィールドこぼれ話)麻原に会った晩
コラム 「カルト/セクト」の基準をめぐって  
コラム 「洗脳」・「マインド・コントロール」論争 
あとがき(伊藤雅之・樫尾直樹・弓山達也)

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