『ポスト学生運動史 法大黒ヘル編・・・1985〜1994』

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友人の中川文人氏が『ポスト学生運動史 法大黒ヘル編・・・1985〜1994』(彩流社)を出して、刊行記念イベントが新宿のジュンク堂であったので顔を出す。どうせ閑古鳥がないているんだろうと高をくくって予約をしないで行ったら、40名の席が満員で、僕は補助席扱いであった。登壇者は鈴木邦男×中川文人×外山恒一といった面々。
中川氏の本の内容は、僕にとっては四半世紀も前のことだけど、まだ生々しく、なかなか感想を口にするのもはばかられる。トーク中、鈴木氏の「意外に活動家の毎日って楽しいんだよねと思った」、外山氏の「これから運動を始める人にとって勉強になる本」という評には、「フーン」(もちろん良い意味で)という新鮮な驚きがあった。
連赤後、学生運動は衰退みたいな言説が聞かれるが(僕も講義でよく言う)、貧困、環境、教育に関わっている若い人たちは、いっぱいいる。何年か前に元教え子から、「ボランティア先のリーダーが先生によろしくって言っていました」と連絡をくれたが、話を聞いてみると、なんと元教え子は赤軍○○革派の山谷闘争に関わっていたのだ! しかし彼女の中では「炊き出しのボランティア」という意識以外、右でも左でも上でも下でもない。こうした運動が健全なのか、また来た道を歩むのか、ダメなのか、よくわからないが、かかる冷戦終結後の「ポスト世代」からの読後感も聞きたいと思った。
あっ、会場で映画「A」の主人公に会った。調査でうかがった僕を覚えてくれてたみたい。

3 comments

  1. Gato より:

    読みました。そんなに生々しい、という程ではなかったな。おもしろかったけど、なぜ黒が学館自主管理を一義的にしていたのか。それには、日韓連帯、反安保、反差別など様々な社会・政治運動の拠点として大事だった、という視点が書かれていなかったな。われわれや先輩方はすごーく学館を愛していた。真面目に闘った人たちほど、今、かなり精神的に参っている現状もある。そういう先輩方の思いも汲んで欲しかったな。
    ただ、中川君に対する私の様々な誤解は少し解けたような気がする。
    紹介してもらってありがとう。

  2. 弓山達也 より:

    > 日韓連帯、反安保、反差別など様々な社会・政治運動の拠点として大事だった、という視点が書かれていなかったな。
    もう一点、学術の視点から書くのならば「新たな〈知〉の創造を!」という理念(スローガン)も重要だった。これはサークル連合と学術との決定的な違いでもあったしね。

  3. 弓山達也 より:

    mixiの「法政大学 学生会館」コミュに彼の本のトピックを立てましたが、書き込みないですね。以下はその紹介文。

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