映画キッズ(1)

 BBSで映画を見始めた頃(1970年代半ば、僕が小学校6年から中学校3年)のことを書いていたら、いろいろと思い出されてきて、このアイテムを書きました。
 当時の典型的な映画キッズのライスタイルはこんな感じです。


■毎日9時からやっている洋画劇場を能う限り観る。
 淀川長治とか荻昌弘とか水野晴男が解説をする映画番組が毎日(土曜日だけは昼間にある)あった。レンタルビデオがないのはもちろん、ビデオデッキというものがほとんど普及していなかった当時、映画キッズは、家族とのチャンネル争いを日々戦いながら観たものでした。
■金曜日は有楽町にちらし収集。
 「ちらしを集める」というのが、映画キッズの基本です。土曜から新作が始まるので、予告用のちらしが不要になるのが金曜日。僕らは、ほぼ毎週ちらし収集に出向いていたので、どの劇場で何がかかっているかは大抵知っていました。
 収集ルートは、スバル座から始まり、日比谷と有楽町の映画街、CICや東宝東和などの配給会社やプレイガイドを回り、今はなきテアトル東京・銀座(ほとんど京橋)、そして築地の20世紀FOX(ここはチラシの売買をしていた)に行って、新橋の90円ラーメンを時々すすって有楽町に戻るというもの。
 今から考えると、配給会社の人は、僕ら小・中学生の訪問に、よくつきあってくれたなと思うね。マンションの一室にあったFOX宣伝部は1000枚を確か1000円で買い上げてくれて、昔のちらしを1枚60円で販売していた。狭い玄関の下駄箱の上で新着ちらしリストをチェックすることは、僕らの毎週の課題だ。国鉄ストでもバスを乗り継いで行った。僕はFOXのお姉さんになぜか気に入られていて、一度、一人で行くと「弓山君あがっていきなさいよ」と、コーヒーを頂いた記憶がある。なんとなく将来はFOXに就職したいというようなことを、お姉さんに相談した。
■日曜日は朝から名画座で2本立て。
 文芸座と文芸地下には本当にお世話になった。ぴあを持っていくと250円で2本立てが見ることができた。9:30あたりから映画が始まるので、はしごをして、一日4、5本観たこともあった。中学3年の終わりになると、高校入試の残務整理や卒業行事の練習や球技大会ばかりなので、学校をサボって映画を見に行ったこともある。由美かおるの「同棲時代」や秋吉久美子出演でかぐや姫の歌をモチーフにした一連の作品「赤ちょうちん」「妹」なんかを観たなぁ。
■試写会。
 テレビと名画座だけで、お金のない中学生は新作を観られない。そこで利用したのが試写会。ぴあなんかの情報誌やラジオの試写会案内には必ず応募。ぴあはほとんどミニコミ誌だったので、電話がかかってきて、編集部に試写会状を取りにいったりした。中学校1年の時に観た「狼たちの午後」が最初の試写会体験。
 

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