南三陸町で現地支援活動(3)

4日目は時折激しい風雨をともなう悪天候でした。しかも午前中は上述のレクリレーションを2ヶ所で展開するため、また午後はバザーでいずれも人手が必要でした。もちろん炊き出しには6〜7名が必須で、なおかつボランティアセンターからも自然の家での被災者支援(物資搬入や掃除やお子さんの遊び相手)に5名体制での登録を求められました。前日までのミーティングでは、毎日の活動を自主的に選んでいた学生は、最初に思い描いていた自分のやりたいことと、現地で求められていることとの間に葛藤が続いたようです。そこで炊き出しとボランティアセンターでの活動に必要な人員を確保し、レクリエーション班は午前の活動が終わり次第、バザーに合流という展開を検討。レクリエーションを無事に終えたメンバーが綿菓子機をもってバザー会場に向かい、雨の中で開始30分前から並ぶ被災者に綿菓子を配ることができました。ところがバザー終了間際に3トントラックが到着し、そこではボランティアセンターでの活動を終えたメンバーも加わり、30分にわたって物資搬入を行いました。この間、例の「赤パンツ」は1時間ちょっとでなくなり、「あら〜、元気もらおうかしらねぇ」と喜んでいただけたことは言うまでもありません。

今回の活動を通じて臨機応変な対応や柔軟な思考の重要さを実感しました。そしてそれらの背景となるのがビジョンの共有でしょう。最初に述べたように、参加者の動機や想いはそれぞれ異なります。極端に言えば「とにかく被災者のため」の人もいれば、自己実現のために来た人もいます。先の学生の葛藤もそこにありました。それを「人それぞれ」で終わらせるのではなく、被災者・ボラティア参加者ともに、どう共通のビジョンに高めていくかが求められています。活動内容の一つひとつは、例えば45個のタマネギの皮をむきや視界を遮るような段ボールの片付けなど、単純作業が中心です。しかし、そこにビジョンがあればどう有効に、安全に、気持ちよく活動ができるか見えてくるはずです。
大正大学の被災地復興支援は始まったばかりですが、こうしたビジョンを共有することを大切に、地道に活動を展開していきたいと考えます。

One comment

  1. 中やん より:

    先生も皆さんもお疲れ様です。
    ある集団でビジョンの共有を構成員がもつと言うことは本当に大変なことで、重要なことだと思います。
    サークルでも、ゼミでも、交流会でも、会社でも、目標の明確な設定や一体感を持ってそれぞれを一方向に向かわせる作業というのは本当に大切だと日ごろ感じています。
    先日サムソンで今年から働きはじめた日本人の男性とお会いして韓国での生活や仕事の話をした際にも、集団と目標の話が出ました。
    立場上被災者への支援も学生達のお手伝いもできませんが、応援はしています。
    同じ日本人として!
    とか言ったら韓国らしかったでしょうか(笑)

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